播磨科学公園都市近未来住宅

刈り取っただけの自然の素材によってつくられ、元の場所に置き換えられることでこの住宅は生まれた。
1階は透明なガラスで囲われており、それぞれの部屋へと外から直接アプローチすることができる。
木でできた各部屋は内側に、自分だけの空に開かれた垂直方向に伸びた空間をもつ。
部屋の外側の床は、敷地の起伏に同調して揺らぎ、1階から2階まで一続きに連なっている。
2階は半透明のガラスで囲われており、様々な行為の共有の場所となる。
この住居は、樹幹のように自立した不連続の個人と、樹冠のように交ざりあった連続的な家族のようなものの両方を同時に満たしている。